THE BIG PINK

  • ボーカル兼ギターとキーボード兼エレクトロニクスのデュオ。イギリス出身。
  • 音のほとんどを編集、加工によって作る。
  • ギター、キーボードの音にはシューゲイザーの影響が見られる。

 
THIS IS OUR TIME

2009年。5曲入りEP。イギリス出身の2人組。シングル盤2枚の表裏計4曲と、「ベルベット」のリミックス・バージョン2曲。

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A BRIEF HISTORY OF LOVE 

2009年。ザ・ビッグ・ピンクはボーカル兼ギターとシンセサイザー奏者の2人組。多くの曲でコマネチのボーカル兼ドラム、アキコ(マツウラ・アキコ)がドラムを演奏している。プログラミングされたような音もあるが、ドラム、ベースを土台として、何重にもかぶせられたギター、シンセサイザーが不協和音に近づきながら乗っかる。抽象的なサウンドは少なく、どの曲もロック、ポップスとしてまとまっている。分厚いギターを除けば一般的なポップスになる曲も少なくない。1曲目と2曲目は、3曲目以降よりも不協和音が強く出ている。「ドミノス」以降は聞きやすい。

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FUTURE THIS

2012年。ドラムを機械に任せたため、ボーカルとギター以外はエレクトロニクスとサンプリングの音になっている。不協和音や雑音も含めてほとんどの音が加工、編集されており、雑音も意図して編集している。サウンド自体は機材さえそろえば作れることになるが、それは逆に音を選ぶことの恣意性、感覚をより純粋に問われることになる。ニューヨークのMGMTに似ているところもある。メロディーはよく聞けば流麗だ。