BIGELF

  • キーボードを中心とするハードロックバンド。アメリカ出身。
  • スウェーデンのブラックボンゾと同様、70年代のオルガンやメロトロンを中心としたロックに憧憬を抱いている。
  • アルバムの発表間隔が長い。

 
CLOSER TO DOOM

1996年。邦題「クローサー・トゥ・ドゥーム~生誕序曲」。ギター、ベース、キーボードがボーカルを兼任する4人編成。アメリカ出身。EP盤の6曲にデモ6曲、カバー2曲を収録している。1970年代のブリティッシュ・ロック風サウンドで、キーボードはオルガン、メロトロン中心だ。ブラック・サバス、アトミック・ルースター、ユーライア・ヒープのような、恐さや暗さのある幻想世界をイメージしたサウンド。「サルヴェーション」はアイアン・メイデンの「ラスチャイルド」とディープ・パープルの「紫の炎」を足したような曲。「コズミック・ハイウェイ」はコージー・パウエルがシングルで出した曲のカバー。日本盤は2010年発売。

1
MONEY MACHINE

2000年。ドラムが交代し、ベースが抜け3人編成。ベースはキーボード兼ボーカルが兼任している。タイトル曲は7分を超える。「ニューロサイコパシィック・アイ」はイエスの「燃ゆる朝焼け」を意識か。ボーナストラックの「悪名」はシンリジー、「スウィート・リーフ」はブラック・サバスのカバー。日本盤は2010年発売。

2
HEX

2003年。邦題「HEX~呪縛からの解放」。ギターが交代し、ベースが加入、4人編成。アンサンブルがやや技巧的になっている。曲も多くなり、作曲能力が上がったことが分かる。日本盤は2010年発売。

3
CHEAT THE GALLOWS

2008年。邦題「鍵盤狂想曲第1幕」。ストリングス、ホーンセクションが入った。オープニング曲と2曲目は切れ目なくつながっている。「終末へのシナリオ」はミートローフの「地獄のロックライダー」に不気味さや不穏さを加えたような雰囲気。「スーパースター」はエンジェルか。ブックレットに使われている絵はブリューゲルの「反逆天使の墜落」。日本盤は2010年発売。