AVICII

  • スウェーデン出身のDJ。2010年代前半のエレクトロ・ダンス・ミュージックの代表的アーティスト。1989年生まれ。

LEVELS

2011年。シングル盤。最大のヒット曲。同じ曲がバージョン違いで5曲入っている。

1
TRUE

2013年。ほとんどの曲にメロディアスなボーカルが付いており、使われる楽器、もしくは楽器を模倣した音はアコースティックギター、オルガン、トランペットなど聞き慣れた音が多い。したがって電子音に慣れた人も、一般的楽器音を好む人にも好意的に聞かれやすい。「ウェイク・ミー・アップ」「ヘイ・ブラザー」はボーカル部分が60年代のフォークを思わせるメロディーで素晴らしい。「ウェイク・ミー・アップ」「ディアー・ボーイ」はエレクトロ部分のメロディーがとても覚えやすくできている。「ライア・ライアー」はリズム部分のピアノがジミ・ヘンドリクスの「見張り塔からずっと」になっている。オルガンもいい。アルバムの前半は60年代後半のフラワー・ムーヴメントの雰囲気で始まり、徐々にエレクトロダンス音楽に入っていくという曲が多い。日本盤は2014年発売。

TRUE:AVICII BY AVICII

2014年。「トゥルー」のリミックス盤。

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STORIES

2015年。前作と同様に男性ボーカルを前面に出した曲がオープニング曲になっているのは前作と同じ。2曲目以降は、エレクトロ・ダンス・ミュージックを期待する聞き手と、曲そのものや編曲の妙技を聞かせたいであろうアヴィーチーとのずれが生じるであろう曲がいくつか出てくる。「テン・モア・デイズ」は哀感が漂うミドルテンポの曲。「トーク・トゥ・マイセルフ」「ブロークン・アローズ」「トゥルー・ビリーヴァー」「シティ・ライツ」はメロディー先行気味ではあるものの、エレクトロ・ダンス・ミュージックのイメージに近い作風だ。「キャント・キャッチ・ミー」はマティスヤフとフージーズのワイクリフ・ジョンが参加し、レゲエ調になっている。「トラブル」はラミが作曲に参加し、ワン・ダイレクションに近いメロディーになっている。「トゥルー・ビリーヴァー」はコールドプレイのクリス・マーティンがピアノとボーカルで参加。

01 AVICII

2017年。邦題「ウィズアウト・ユー」。EP盤。ダウンロードのみのEPを日本でCD化している。各曲2分から3分台。ライブで前後をつなげる前提のため曲がきちんと終わらない。アヴィーチーと同じスウェーデン出身の作曲家にマックス・マーティンとシェルバックがいるが、アヴィーチーもこの系譜に連なるようなメロディアスな曲が多い。「フレンド・オブ・マイン」はママス&パパスのジョン・フィリップスとミッシェル・フィリップスが作曲者に入っているので、サンプリングでママス&パパスが使われている可能性がある。