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ARIANA GRANDE

1
YOURS TRULY
2013年。2000年代型のR&Bをバックに、アフリカ系アメリカ人のような張りのあるボーカルで歌う。歌唱力が高いことはオープニング曲の「ハネムーン・アヴェニュー」で分かる。ダンス調にせずR&B調にしたことでアリアナ・グランデの伸びやかなボーカルが引き立てられる。「ベイビー・アイ」「ライト・ゼア」「ザ・ウェイ」は高音ボーカルがマライア・キャリーを思わせる。「タトゥード・ハート」は60年代、「オールモスト・イズ・ネヴァー・イナフ」は80年代ソウル。MIKAと共演した「ポピュラー・ソング」はMIKAのポップさをそのまま生かしたいい曲だ。12曲のうち6曲はアリアナ・グランデも作曲に関わってる。日本盤は2014年発売。ジャケットも海外盤とは異なる。
CHRISTMAS KISSES

2013年。邦題「クリスマス・キス」。クリスマス企画盤。5曲収録。「ラスト・クリスマス」はワム!のカバー。「ラヴ・イズ・エヴリシング」「スノー・イン・カリフォルニア」「サンタ・テル・ミー」はオリジナル曲。日本盤は2014年発売。

2
MY EVERYTHING
2014年。90年代のマライア・キャリー風に歌う曲が減った。バックの演奏がエレクトロニクス中心になり、上音を多く含む持続音やピアノの曲は少ない。曲調はミドルテンポ中心になり、やや高揚感に欠ける。ゼッドが参加した「ブレイク・フリー」、ニッキー・ミナージュが参加した「バン・バン」はその中で光る。アップテンポの曲はアリアナ・グランデのボーカルが重ねられて厚くされ、表現力を聞き取ることが難しくなる。しかし、そうした曲がもっとあってもいいと思うほど、落ち着いた曲が多い。「プロブレム」収録。
THE REMIX
2015年。リミックス盤。日本のみの発売。
FOCUS
2015年。シングル盤。シングル盤として発売されたのは日本のみ。「アリアナから日本語メッセージ」は7秒。
CHRISTMAS&CHILL
2015年。クリスマス企画盤。6曲収録。アリアナ・グランデを含むほぼ固定された6、7人で作曲している。どの曲も短い。日本盤は2016年発売。ジャケットは海外盤と異なる。
3
DANGEROUS WOMAN
2016年。オープニング曲の「ムーンライト」はデビュー盤にあったようなR&B、その次のアルバムタイトル曲もバンドサウンドに近い。ニッキー・ミナージュが参加した「サイド・トゥ・サイド」はレゲエ調。「マイ・エヴリシング」に比べ、エレクトロニクス感はやや減った。ポップで明るく、若さを感じさせる曲は少ない。2010年代にあっては、ポップであることはダンス調であることとほとんど同義なので、歌唱力のある本格歌手を目指そうとしているならばダンス調を避けるのは理解できる。デジタルダウンロードの一般化によって「マイ・エヴリシング」以降のシングル曲が次々とヒットしており、アルバムは曲の寄せ集めとしての意味しかないのかもしれないが、それでももう少しポップさが欲しいところだ。「グリーディー」のような曲がアルバムの前半にもあれば印象は変わるだろう。ジャケットは海外盤と異なる。
THE BEST
2017年。ベスト盤。日本のみの発売。
4
SWEETENER
2018年。これまで一緒に制作してきたアーティストやプロデューサーと制作。曲ごとにファレル・ウィリアムス、マックス・マーティン人脈、トミー・ブラウン人脈が制作する。特にファレル・ウィリアムスの貢献は大きく、単独での作曲が3曲、アリアナ・グランデとの共作が3曲ある。オープニング曲の「レインドロップス(アン・エンジェル・クライド)」は30秒のアカペラ。アルバムの前半はファレル・ウィリアムスの跳ねるような曲が続く。ファレル・ウィリアムスがプロデューサーとなっている曲では、アリアナ・グランデは落ち着いた雰囲気で歌う。トミー・ブラウンの曲でも同様だ。ニッキー・ミナージュが参加している「ザ・ライト・イズ・カミング」はN.E.R.D.のような曲だ。マックス・マーティン人脈の「ブリージン」「ノー・ティアーズ・レフト・トゥ・クライ」では力強く歌うが、これはマックス・マーティンらが曲の中心にメロディーの高揚を据えるているからだ。そうした曲がアルバムに少ないと感じさせる方が、聞き手の枯渇を生み、さらに聞きたいという欲望を生む。ジャケットが上下反転しているのは、人生が180度変わったからだという。

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