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ALICIA KEYS

1
SONGS IN A MINOR
2001年。アリシア・キーズはピアノを弾きながら歌うアフリカ系女性歌手。アメリカ・ニューヨーク出身。ほとんどの曲を自分で作曲している。オープニング曲の「ピアノ&アイ」はベートーベンの「月光」を引用している。ヒップホップ風のサウンドもあるが、多くは一般的なピアノ弾き語り歌手のサウンド。ボーカルは通常の歌い方なのでソウルになるだろう。「ガールフレンド」は作曲にジャーメイン・デュプリがかかわっているのでバックはヒップホップだ。ボーカルを聞かせる曲の「ハウ・カム・ユー・ドント・コール・ミー」はプリンスのカバー。
 
REMIXED&UNPLUGGED IN A MINOR
2003年。「ソングス・イン・Aマイナー」収録曲のバージョン違いなど8曲と、アコースティック・ライブ7曲を収録した企画盤。「フォーリン」はバスタ・ライムスが参加。「ハウ・カム・ユー・ドント・コール・ミー」はネプチューンズがリミックスしている。アコースティック・ライブはアルバムと同じようにベートーベンの「月光」から入る。2曲目以降はピアノの弾き語りで、ピアノ以外の楽器はない。最後の「サムデイ・ウィール・オール・ビー・フリー」はダニー・ハザウェイの「いつか自由に」のカバー。もともとメッセージ性の強い曲で、アリシア・キーズも声を張り上げて歌っている。
2
THE DIARY OF ALICIA KEYS
2003年。ソウル、アフリカ系シンガー・ソングライターが70年代に作り上げたサウンドを踏襲している。アリシア・キーズのサウンドの方向性はアヴリル・ラヴィーンと同じだ。留意すべき点は、サウンドの方向性が同じなのであって、サウンドの方向ではなく、サウンドでもないことである。2人ともデビューしたときにはヒップホップや人工的なビート音が入っているが、基盤となる音楽はロックやソウルで、アルバムの枚数を重ねるうちにオーソドックスなロックやソウルに近づいていく。2人とも年代が変わってから登場した清新さがあり、挑発的な態度や不道徳な雰囲気がない。アリシア・キーズの場合、ジェイ・Zの「ブループリント」が出たときと同じ年にデビューしており、アフリカ系アメリカ人の回帰すべき音楽遺産がファンクからソウルに移ったときだったというのが幸運だった。ナズとラキムが参加した曲がボーナストラックとなり、アルバム本編に入らなかったというのが、後になって大きな意味を持つことになっている。デビュー盤と同様にピアノの独奏から始まる。
 
 
UNPLUGGED
2005年。 
3
AS I AM
2007年。前作からさらに古風なサウンドになり、一般的なアフリカ系シンガー・ソングライターと呼んでもよい。どの曲も70年代シンガー・ソングライターのアルバムに入っていても違和感がない。「ノー・ワン」はブラック・アイド・ピーズの「ホエア・イズ・ラヴ」に似た曲。「スーパーウーマン」はいい曲。前作は現代的なサウンドだったが、今回は普遍的なサウンドで、両方とも名盤になっている。
4
THE ELEMENT OF FREEDOM
2009年。メロディーのよさはそのままで、サウンドがやや現代的になった。ビヨンセと共演している曲が1曲ある。本格的な女性歌手として共演しようがしまいがビヨンセと比較されるが、ビヨンセは力強く華やかに、アリシア・キーズは抑制をきかせ情感豊かに歌う。「ダズント・ミーン・エニシング~あなたがいないなら」はいい曲だ。
5
GIRL ON FIRE
2012年。ピアノ、ベース、ドラム、キーボードを中心としたバンド演奏に近いサウンドに、70年代なソウルの歌唱を乗せる。最先端の音からは距離を置き、歌唱力を効かせることに重点を置く。1曲目はイントロ付きの「ブラン・ニュー・ミー」、タイトル曲は「ガール・オン・ファイア」で、自分自身が新しくなったことを示す曲が多い。ヒップホップ路線の「ニュー・デイ」もそうした曲。ドクター・ドレーが作曲に関わっているが、日本盤は帯にも解説にも書かれていない。「ガール・オン・ファイア」はニッキー・ミナージュと共演しており、ボーナストラックではアリシア・キーズが1人で歌っているバージョンも含まれている。

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