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AEROSMITH

1
AEROSMITH
1973年。邦題「野獣生誕」。ロックン・ロールを基本とするハードロック。ギターが2人いる5人組。ジョー・ペリーのギターが最も目立っている。スティーブン・タイラーのボーカルは音域がそれほど広くない。「ママ・キン」はサックス入り。全米21位、200万枚。「ドリーム・オン」は59位。
2
GET YOUR WINGS
1974年。邦題「飛べ!エアロスミス」。スティーブン・タイラーのボーカルはやや向上。前作と同様、ギター中心のロックン・ロール。「トレイン・ケプト・ア・ローリン」はヤードバーズのカバー。「パンドラの箱」収録。全米74位、300万枚。
3
TOYS IN THE ATTIC
1975年。邦題「闇夜のヘヴィ・ロック」。大きく質が上がり、ロックン・ロールの名盤として賞賛されるべきアルバム。アルバム・タイトル曲がオープニング曲で、この曲から既に勢いがある。名盤と呼ばれるアルバムは、インパクトのある1曲目に続いて2曲目も違う方向のサウンドで名曲があるが、このアルバムもその例にならっている。「お説教」と「やりたい気持ち」は代表曲。「僕を泣かせないで」はキーボードを使ってすばらしいバラードになっている。全米11位、600万枚。「やりたい気持ち」は36位、「お説教」は10位。
4
ROCKS
1976年。前作のヒットにより、最後の曲はバラード。アップテンポなオープニング曲と「地下室のドブねずみ」はいいが、ミドルテンポの曲は印象が薄くなる。全米3位、400万枚。「ラスト・チャイルド」は21位、「ホーム・トゥナイト」は71位、「バック・イン・ザ・サドル」は38位。
5
DRAW THE LINE
1977年。最初から最後までハードロック。「キングス・アンド・クイーンズ」もバラード調でありながら演奏はハード。「ブライト・ライト・フライト」はジョー・ペリーがボーカルをとる。全米11位、200万枚。「ドロー・ザ・ライン」は42位、「キングス・アンド・クイーンズ」は70位。
 
LIVE! BOOTLEG
1978年。「ロックス」のときのライブ。2枚組。CDは1枚。「カム・トゥゲザー」はビートルズのカバー。16曲のうち「アイ・エイント・ガット・ユー」と「マザー・ポップコーン」はデビュー当時のライブ。「マザー・ポップコーン」はジェームス・ブラウンのカバー。この曲のあとに「ドロー・ザ・ライン」が入っている。「チップ・アウェイ・ザ・ストーン」はこのライブ盤のみの収録だったが、スタジオ・バージョンが「ジェムス」に収録された。全米13位。
6
NIGHT IN THE RUTS
1979年。全米14位。9曲のうち3曲がカバーで、「リメンバー(ウォーキング・イン・ザ・サンド)」はシャングリ・ラス、「シンク・アバウト・イット」はヤードバーズのカバー。レコーディングの途中でギターのジョー・ペリーが脱退したので「ノー・サプライズ」と「ミア」は代役2人が弾いている。このアルバムで一番有名な曲が「リメンバー(ウォーキング・イン・ザ・サンド)」で、メンバーのオリジナル曲ではないというところが地味さを物語っている。「リメンバー(ウォーキング・イン・ザ・サンド)」は67位。
 
 
AEROSMITH'S GREATEST HITS
1980年。ベスト盤。全米53位、1000万枚。
7
ROCK IN A HARD PLACE
1982年。邦題「美獣乱舞」。ギターのブラッド・ウィットフォードも脱退し、ギター2人が両方入れ替わった。作曲の中心はスティーブン・タイラーと新しく加入したジミー・クレスポ。オープニング曲やアルバム・タイトル曲は勢いがあるが、全体的にロックン・ロールの雰囲気が薄れ、バラエティーに富む。ロックン・ロールのバンドでハードロックのようなギターを演奏したのが失敗だった。「ライトニング・ストライクス」はキーボードが同時代的だ。全米32位。
8
DONE WITH MIRRORS
1985年。ジョー・ペリーとブラッド・ウィットフォードが復帰し、ロックン・ロールに統一されたサウンドを聞かせる。ジョー・ペリーのギターは生々しさに富み、ボトルネック奏法やドラムのシャッフル・ビートがロックン・ロールのノリに拍車をかける。全米36位。
 
CLASSICS LIVE
1986年。邦題「ライブ・クラシックス」。77年から83年までのライブから選曲。A面の4曲は70年代の全盛期の曲。「メジャー・バーブラ」は初期の未発表曲だという。いい曲だ。曲ごとの場所や日付、演奏者は明記されていない。したがって、どの曲でジョー・ペリーが弾いているか、どの曲でジミー・クレスポが弾いているかはわからない。全米84位。
9
PERMANENT VACATION
1987年。元デスモンド・チャイルド&ルージュのデスモンド・チャイルドと元プリズムのジム・バランスが作曲に関わっている。両者とも70年代後半から80年代前半にアメリカン・プログレッシブ・ハードロックを通過しており、覚えやすく抑揚の大きいメロディーでキッスやボン・ジョビ、ブライアン・アダムスの成功に貢献した。スティーブン・タイラーの歌い方がやや変化し、声域が広がった。これはデスモンド・チャイルドとジム・バランスの曲を歌うため、必要に迫られた結果だと思われる。全体の曲の質はとても高く、スティーブン・タイラーとジョー・ペリーだけで作曲した曲が地味に聞こえてしまうほどだ。全米11位、500万枚。「デュード」は14位、「エンジェル」は3位、「ラグ・ドール」は17位。
 
CLASSICS LIVE II
1987年。邦題「ライブ・クラシックスII」。「ライブ・クラシックス」とどこが違うかといえば、ライブの場所や日付が示されていること。全曲がジョー・ペリーとブラッド・ウィットフォードの演奏。8曲のうち7曲は再結成後の演奏になっている。「ライブ・クラシックス」との重複はない。「熱く語れ!」はジョー・ペリー・プロジェクトの曲。
 
 
VACATION CLUB
1988年。日本独自の企画盤。
 
 
GEMS
1989年。ベスト盤。「ライブ・ブートレッグ」に収録されていた「チップ・アウェイ・ザ・ストーン」のスタジオ・バージョンを収録。全米133位。
10
PUMP
1989年。デスモンド・チャイルドとジム・バランスのほか、60年代のモータウンでダイアナ・ロス&シュープリームスやフォー・トップスのヒット曲を作曲した「ホランド・ドジャー・ホランド」のチームが参加している。デスモンド・チャイルドやジム・バランスが作るような曲を、メンバーが作曲している。「エレヴェイター・ラブ」はスティーブン・タイラーとジョー・ペリー、「ジェイニーズ・ガット・ア・ガン」はスティーブン・タイラーとトム・ハミルトンが作曲。両方ともシングルカットされている。作曲の中心がバンドに移り、前作と同じ水準を維持しているところにこのアルバムのすごさがある。11曲のうち4曲は2部構成で、シングルになった3曲はすべてその構成の曲。全米5位、700万枚。
 
 
LOVE IN AN ELEVATOR
1989年。初めてCDで出たシングル盤。全米5位。
 
 
JANIE'S GOT A GUN
1989年。シングル盤。全米4位。
 
 
THE OTHER SIDE
1990年。シングル盤。全米22位。
 
 
PANDRA'S BOX
1992年。デビュー盤から「美獣乱舞」までのベスト盤に、未発表曲を加えた3枚組ボックス・セット。全米45位。
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GET A GRIP
1993年。デスモンド・チャイルド、ジム・バランスのほか、レニー・クラヴィッツと、ナイト・レンジャー、ダム・ヤンキースのジャック・ブレイズ、スティクス、ダム・ヤンキースのトミー・ショウが作曲で参加。イントロをのぞくと14曲のうち、メンバーだけで作曲しているのは2曲で、「ウォーク・オン・ダウン」はジョー・ペリーの単独の作曲。この曲はボーカルもジョー・ペリー。入れ替わり立ち変わり別の作曲家による曲が続くと、アルバム全体の勢いがそがれる。全米1位、700万枚。スタジオ盤ではチャート成績、売り上げ枚数ともにバンド史上最高を記録。
 
LIVIN’ ON THE EDGE
1993年。シングル盤。アルバム未収録曲の「ドント・ストップ」はロックンロール。全米18位。日本でもデビュー以来初めてオリコンのチャートに登場し65位。
 
CRYIN’
1993年。シングル盤。「リヴィング・オン・ジ・エッジ」のデモ・バージョン収録。全米12位。
 
AMAZING
1993年。シングル盤。アルバム収録のオリジナル・バージョンとバージョン違いが2曲で、同じ曲が3曲ある。アコースティック・バージョンはアコースティック・ギターではなくピアノで演奏する。全米24位。
 
EAT THE RICH
1994年。シングル盤。4曲すべてがアルバム・バージョン。アメリカではシングル・カットされなかった。
 
 
PANDRA'S TOYS
1994年。「パンドラの箱」から選曲して1枚にまとめた企画盤。
 
 
BIG ONES
1994年。ベスト盤。全米6位、400万枚。
 
 
BLIND MAN
1994年。シングル盤。「ビッグ・ワンズ」に収録。全米48位。
12
NINE LIVES
1997年。「ナイン・ライブズ」とは英米の故事伝説で、ネコは何度も生き返る(9回生きる)というところからきている。過去にREOスピードワゴンもこれをアルバムタイトルに使っている。デスモンド・チャイルドのほかグレン・バラードが作曲に参加している。全曲がこれらの作曲家との共作で、特に前半は「パンプ」の勢いと質が帰ってきている。スティーブン・タイラーのボーカルも声の限界に挑戦しているような歌い方。ジャケットもタイトルもブックレットの中も、パッケージ芸術としてのCDの総合的価値を大いに高めている。全米1位、200万枚。
 
 
GREATEST HITS 1973-1988
1997年。日本独自のベスト盤。
 
FALLING IN LOVE (IS HARD ON THE KNEES)
1997年。シングル盤。未発表曲はない。 全米45位。
 
HOLE IN MY SOUL
1997年。シングル盤。4曲入りだが「フォーリング・イン・ラブ」のミックス違いはマニア向けで、将来のベスト盤用でもよかった。全米51位。
 
PINK
1997年。シングル盤。1曲目はアルバム・バージョン、2曲目は「ナイン・ライブズ」の当初のプロデューサーだったグレン・バラードによるミックスなので収録する価値はある。3曲目はアコースティック・ライブ。「フォーリング・イン・ラブ」は「ホール・イン・マイ・ソウル」のシングル盤に含まれていた曲の長いバージョン。全米27位。
 
I DON'T WANT TO MISS A THING
1998年。邦題「ミス・ア・シング」。シングル盤。全米1位。映画「アルマゲドン」のサウンドトラック盤からシングルカット。「アニマル・クラッカー」はスティーブン・タイラーの娘リブ・テイラーのセリフ入り。
 
 
NINE LIVES+BOX OF FIRE BONUS DISC
1998年。「ナイン・ライブズ」に12枚組ボックスセットのボーナスCDを追加。「レス・ザン・ゼロ」のサウンドトラック盤に入っていた「ロッキング・ニューモニア」を収録。
 
A LITTLE SOUTH OF SANITY
1998年。2枚組ライブ盤。過去のヒット曲からまんべんなく選曲。1枚目は再結成以降のアルバムで構成、2枚目は70年代の曲を含む。「デュード」のイントロでビートルズの「ヘイ・ジュード」を一節だけ歌っている。全米12位。
 
 
FULL CIRCLE
1999年。シングル盤。
 
 
JADED
2001年。シングル盤。全米7位。
13
JUST PUSH PLAY
2001年。ボーカルに処理を施し、リズムに同時代的な細工をしてエレクトロニックな雰囲気がある。メロディーは音程の変化が少ない部分が増え、それがラップ風に聞こえることもある。アルバム・タイトル曲の歌詞には「ウォーク・ディス・ウェイ」が2回出てくるので、明確に意識してそうしたサウンドにした可能性がある。「パンプ」以来、メロディアスなアルバムと実験的なアルバムが交互に出されており、このアルバムはよく言えば実験性に富んでいる。実験が妥当かどうかは評価が分かれよう。スカートが風に舞うジャケットが出てきた場合、曲の歌詞の中にマリリン・モンローやノーマ・ジーンや「7年目の浮気」が出てくるかどうかを確認するのは基本。「ドロップ・デッド・ゴージャス」に出てくる。全米2位。
 
FLY AWAY FROM HERE
2001年。シングル盤。メンバーは作曲に関わっていない。
 
 
YOUNG LUST:THE AEROSMITH ANTHOLOGY
2001年。2枚組ベスト盤。
 
 
JUST PUSH PLAY+LIVE&RARE
2002年。「ジャスト・プッシュ・プレイ」に6曲入りCDを追加した企画盤。
 
 
BIG ONES
2004年。「ビッグ・ワンズ」に8曲入りCDを追加。
14
HONKIN' ON BOBO
2004年。1曲以外はブルースのカバー。「パーマネント・ヴァケーション」以来ロック界の先頭を行っていたバンドが一度後ろに下がった感じだ。新たなサウンドを提示したわけでもなく、新曲で構成したわけでもなく、純粋に新作とは呼べない。このアルバムと、エリック・クラプトンの「ミー・アンド・ミスター・ジョンソン」が同時期に出て、ブルース・ブームを起こした。「ベイビー、プリーズ・ドント・ゴー」収録。
 
 
ROCKIN' THE JOINT
2005年。ライブ盤。
15
MUSIC FROM ANOTHER DIMENSION!
2012年。メンバーの作詞作曲が多くなり、さらにその曲がメンバー以外の作曲よりもいい曲になっている。90年代からのつながりでダイアン・ウォーレンとデスモンド・チャイルドが1曲ずつ作曲に参加しているが、いずれも90年代的なバラードだ。90年代後半からロックンロール・リバイバルが始まっていることを考えれば、エアロスミスがもともと持っていたロックンロールの方が2000年代の感覚に合っており、90年代的バラードは時流からずれている。ジョー・ペリーが単独で作曲した「オー・イェー」は女性コーラス、ホーン・セクションが入ったロックンロール。「アウト・ゴー・ザ・ライツ」もいい曲。「キャント・ストップ・ラヴィン・ユー」はカントリーポップの女性歌手、キャリー・アンダーウッドが参加している。メンバー以外の作曲者が関わるとスティーヴン・タイラーの高音階が増え、ライブでは苦しいと思われる。ロックンロールはロックの基本であるため、サウンドを変えなければ時代の流れによって再浮上できるという例。

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